majime - note
青松 基のブログ。デザイン・アート・日常のことなどとりとめなく書き綴っています。
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勝たず負けざる引き分けざる
2010年 02月 24日 (水) 01:40 | 編集
『インビクタス(負けざる者達)』を観てきました。

http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/

僕の生活の中から、「戦い」が消えていっている気がする。
徐々に、じわじわと。もっと具体的に言えば、
戦う前から負けている、ということがある。よくある。
これはどういうことだろう。これもインビクタス?
とはちょっと違う、気がする。

映画の中でマンデラは、戦って、勝つために、
そこに対してまっすぐに、手を尽くす。
周囲からは一見おかしな、道義に反することでも、
彼の道義からみれば、それはまっすぐなのだ。
レインボーカントリー(?だったっけ?)にまっしぐら。

仕事に置き換えると、道義は利益に置き換えられて、
正面から戦って勝つことより、
三国志の策士よろしく、戦う前から勝つことを考える。
どう考えたってそのほうが省エネだし、文字通りエコだし。
あ、エコって結局、利益率向上っていう
資本主義に回収されつつ広がってる感があるけど、
そもそもそれでいいんだっけか?

いやいやそうじゃなく、
だから日常的に「戦い」の場を見ることがほんとに少なくなった。
僕は一見静かで無愛想で人見知りに見えるんだけど、
ていうかそうなんだけど、意外と怒りっぽく、
いや意外だと思ってるのはお前だけだぞというつっこみは
そっとかわすことにして、
その怒りをとにかく抑えて抑えていくことで仕事を回している感が、
自分の中だけではある。いや、大人になれよ、と。

で、この映画を見て、いや、まてよ、
感情を先回り先回りして抑えに抑えて着地した仕事より、
すったもんだ丁々発止七転八倒死屍累々の果てに
ごろっと転がり出るような、そんな仕事も、
ほんとうのほんとうには、悪くない、というかベスト、
な気がする、とちょっぴり思ってしまったのです。

うまーくうまーく先回りして、
しっかり自分の思った通りに相手をコントロールしきって、
もうその相手もコントロールされてることに気づきすらしなくて、
お互い「ありがとうございました!」って終わるより、
ぶつかり合ってやりあって、
そのあげくになんとかお互いの接点を探し当てて、
「ま、お互い色々あったしお前のことも気に食わないけど、
 結局いいもんできたね、よかったじゃん。」
って終わるほうが、なんか幸せ。な気がするのです。
これはもちろん、「いいもん」ができることが前提、ですが。

いやいやそんなんじゃやってけるわけねーよばかじゃねーのめんどくせーと、
もちろん僕だって思ってないわけじゃないんだけど、
どっかしらに、素直に進みすぎることへの「物足りなさ」みたいなものを
感じることは実際あるのでした。


ってことで、全く映画の説明なし!
しかも主題からもだだズレ!
でも良い映画でした!おわり。
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プレゼンに向けて、読書と映画(またか!)
2009年 10月 27日 (火) 02:47 | 編集
会社の先輩に勧められて読んだら面白かったので紹介。
『 広告コピーってこう書くんだ!読本』(谷山雅計・著)
2年前の本なので読んだ人も多そうですがあえて。

細部まできちんと言葉を選んで書かれているので、
非常に読みやすくて解りやすい。
「言われんでもわかってるわい!」
「なーるほど!たしかに!」
いろいろリアクションしながら読んで楽しめた。
普段なんとなくやってることを、きちんと分析して言葉にすることは、
やっぱ大切ですね。
「良いもの」がなんで「良い」のかを常に考えること。
(本の冒頭の「なんかいいよね」禁止ってやつです)

広告をつくる仕事は「他人の幸せのために他人のお金を使ってやる自分のクリエイティブ」

ってところは素晴らしくシンプルに根っこを捕まえた言葉な気がします。
他者がいて初めて成り立つのはアートも同じだけど、
この言葉の基本姿勢そのものが、いわゆるアートとデザインの違い、なんだろな。
(注:なんでも言いなり下請けデザイナーであれ、という意味では全くありませんよ)

コピーライターさんと仕事することはほとんどないけれど、
改めて「ライティング」の仕事人をリスペクト。


『WALL E』を観た。
基本的筋書きはドラえもんの・・・なんだったかな。
地球の汚染が酷くなりすぎて人間が宇宙生活に入り、
機械に頼りすぎて身体機能が退化していった未来の話。
地球に残された旧式ロボット&地球でいつか芽生えるはずの
植物を探査する最新式ロボットのラブストーリーと、
反逆するロボットたちvs人間たちの小競り合いが織り混ざったファンタジー。

指とか足とか、身体全体が丸っこく退化して
歩行すらままならない人間の姿は皮肉たっぷりに描かれていて、
再度人間が、文字通り立ち上がったシーンで
2001年宇宙の旅のテーマが流れたときは「うひゃーきっついなー」と。

ロボなのでほとんど表情がないウォーリーが、
この映画の中で一番「人間らしい」のもまた面白いところ。

ってかウォーリーの仕草がもうめちゃくちゃかわいくって
しょうがないんだな。そこでもう
ほとんどこっちは負けてるようなもんです。

CGの技術とか、正直もう違いがわからんくらい進んでしまってるので、
そこを売りにしてる映画はそろそろヤバいんでは。
そもそものプロットは正直古いと言わざるを得ない映画だけど、
そして微妙に人間の独白が説教がましくて五月蝿いのが
玉に傷なんだけど、それでもやっぱりウォーリーがかわいい。
それで許しますか。って感じで、僕は好きです。この映画。
(複雑)



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絵を描き始めて2日目。
2009年 09月 29日 (火) 23:04 | 編集
視覚的に目の前に現れるものを取捨選択し、
次にすべきことを自分の手との対話で一瞬で判断し、
行動に写す。その繰り返し。

最初に思い描いていたものとは当然変わるし、
描きながら思い描いているイメージも時々刻々変化するのを
楽しむのが、絵を描くことの楽しみになっている。
これはいわゆる「鑑賞」する絵ではないと思う。
自分の内側を通って外に開いている絵な気がする。
それは、今の自分にとって限りなく面白い。
どこに着地するかが問題ではなくて、体験としての絵画。
絵画と呼べるのか?これを人にプレゼンテーションする場合、
どう言えばいいのか。今っぽく、インスタレーション、
ってことになるのか。行為すらも閉じているのだから、
これはもう僕が語らなければ誰にも開かれない絵なのだ。

んー世のアーティストと呼ばれる人たちは、
一体どんなふうに一枚の絵を作り上げるのだろう。
本当に不思議だ。

途中で浮気心が出て、
もう2枚、段ボールを使ってキャンバスを作る。
1枚描いてみるが、全くしっくりこなくて、
今、真っ黒に塗りつぶしてある。

絵のコンセプトは、後から事後的に発生するものである気がする。
少なくとも、この絵は。
最初からコンセプトのある絵なんて存在するはずがない。
少なくとも、こんな描き方をしていたら。
解釈とは後にしかできないわけだ。
コンセプトとは最初に決められてあるべき「解釈」だが、
そんなものは存在していない。
つねに頭の中を揺蕩うスライムみたいに、
不定形で不安定だ。
解釈を沢山もつ絵は、それだけ解釈から自由で、豊かだ。
多様性を持っていることこそ、作品自体の豊かさだ。
そんな気がする。



と、慣れないことをしながら色々考えつつ、
今日も3本映画を見る

『ハードエイト』見つけて超感激した。
ポール・トーマス・アンダーソンの長編デビュー作。
マグノリアからのファンだけど、この映画も素晴らしい。
カジノで過ごす紳士的でどこか寂しそうなおじさん、
と、軽くてピカピカしたカジノの電飾や空気の混じり合う
乾いていて冷たい、空騒ぎの街の空気にあてられてしまう。
映画の質を決めるのは実はああいう「空気」がどれだけ
濃密に出ているか、である気がする。
良い台詞も、迫力のアクションも、美しい風景も、
どれか一つではなく全てが混じり合ったときにできる空気。
この監督はその「空気」を作れる素晴らしい監督。

『ウォンテッド』をもう一回見る。中古出たらたぶん買う。
景気付けに。これもアクションだけど独特の空気を持った映画。
ジェームズ・マカヴォイの情けなくて危うい感じ、グッド。

『アダプテーション』ニコラス・ケイジって、
すごい俳優ですね、と素直に思った映画。
自分を罵倒するチャーリー・カウフマンの姿が、グッド。
何度も笑う。もう脚本としてとかラストはあれでいいのかとか、
そんなのどうでもよくて、過程を楽しむ映画ですねこれは。
このあいだ紀伊半島に行ったときに読んでた
古川日出男の『ボディ・アンド・ソウル』を思い出した。

さて、今日は何を借りてこよう。
代休が3日もあって、おもいついたことをやってみる
2009年 09月 28日 (月) 22:45 | 編集
なんだかだらだらと長い休みを成り行き上とってしまって、
旅行に行く計画もとくに立ててなかったので、
自宅で何かやってみようと思って今、絵を描いてみている。

とくに何の課題でもなく、自分に向かった絵を描くのは
本当に久しぶりだ。高校の授業以来とか?
美大に通ってたのにね。デザイン科だったし、
大学に入ると逆に、そういう自由な創作の時間を
自分で作らなくなってしまうのが現実だった。

で、何の絵を描こうかと思って、
まぁ色々小難しいことをぐるぐる考えたあげく、
ここはシンプルに「顔」ということにしよう、と。

特に意味も何にもないんだけど、
「いや、この絵のコンセプトはですね・・・」
と延々説明できるような絵じゃなく、
描きながらその都度、生成されるものを見て次の筆を次ぐ、ような、
そういう「成り行き」な気持ちで進んでいけそうなのが
なんとなく「顔」だったということで。
特にだれの顔というわけでもないんだけど、
なんとなく自分の顔に今は近くなっているような。

今とりあえず乾かしているんだけど、
なんかサクサク描けなくてもどかしい。
アクリルガッシュだからまぁ乾燥しやすいはずだけど。


何かを細密に写すわけではない、と自分では思っているので、
その場合、眼前に現れる某かに常にビビッドに反応して
いかないといけない。完成形が見えていたら僕にとっては
描く必要がない。見たことないものが見たくて描いてるわけですもの。
だからレールを決めずにとにかく列車を野に放つ。
いや実際レールないと列車は走らないので、
なんとなく野にできていた溝をとりあえずのレールとして
走ってみましょうか。途切れたらそこで考えますか。
というような・・・?

そんなわけで、時間はあるので映画をいろいろ見たり。
『ウォンテッド』ってこんな映画なのか。
極度の集中で体内の鼓動が何百倍にもなる感覚って、
普段の身体感覚の延長線上で、オリンピックの
100m走のスタートの瞬間とか、
(まさに似たようなシーンもあるし)
あの「アドレナリングシャグシャ」状態は
見ていて気持ちがいいしすっと入っていける設定。
スカッとドビャッと気持ちすっ飛ばす映画です。

『マッチポイント』は気になりつつ今まで見なかったのは
きっと浮気がテーマで、なんとなく身に覚えはないのに
見ていて後ろめたさに気持ちが引き裂かれるのが
わかっていて敬遠していたのか。
ドストエフスキーの罪と罰が底流にありつつの
世の人生のマッチポイント、
あのどっちにも転びそうな一瞬の恍惚。
ぼくは好きな映画です。

てか嫌いな映画って基本ないんだな。
自分の中の他者
2009年 09月 24日 (木) 21:58 | 編集
しばらく仕事が超多忙だったので書く気力もなく、
そろそろ1ヶ月分丸々放電した分を充電できてきたので
ブログでも更新してみます。

会社の人にもチラチラ存在を知られてきているようですが、
とりあえず、このブログにはあんまり目的意識もなく、
ただそのとき書きたいことを書いてみようかと続けています。
だから、過去の分もあんまり遡って読まないし、
これからの構想もあんまりありません。
そんな(更新頻度も)気ままな感じですので、
「付き合いきれん!」と思ったらしばらく読むのやめて、
しばらくたってまた読んでみると
「意外と付き合いきれる!」と思っていただけるかもしれません。

人は日々変わるもののようです。
昨日自分が書いた文章が、
今日読んでみたらまるで意味が分からなかったりします。
内田樹(うちだたつる)さんの
『こんな日本でよかったね』(文藝春秋)の序文には
人間が語るときにその中で語っているのは他者であり、
人間が何かをしているときその行動を律しているのは
主体性ではなく構造である(p.5)
に傍点がしてあります。
書き物でなくても、
何かをデザインしたり、創り出したりするとき、
そこに純然たる、無垢なる「自分」を探しても、
あるのは混沌としたメモリーのカオスで、
一体自分とは何なのか、一旦考えはじめると
よくわからなくなることがあります。
「このデザイン良いね!」と思った主体となる自分の中に、
「良いね!」のもとになる「何か」が
既に床の間の壷のように居座っていて、
それを視野の片隅に置きながら「良いね!」と
言っている自分に気づいたとき、
果たして美しいとか何か「良い」とかいった感覚って
なんなんだろうと思ってしまうのです。
このときの「良いね!」はもはや
壷が落とした陰影のような存在で、
じゃあその壷のどこがいいのかといわれれば、
また別の壷が出てくるような・・・
あるいはその壷を「良いね!」と言った人の声が
やまびこのように聞こえてくるのか・・・

仕事をしながらでも色々読み物はするんだけれど、
少し休憩すると、そのとき読んでいた物事が少し整理されて、
こういうことを考える余裕ができてくるようです。
とりあえず読みかけのこの二冊は今日のおすすめ。
(あ、一応商売目的ではないのでアフィリエイトとかしてないですよ、念のため。)


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※アマゾンで見つからなかったのでご本人のブログの該当記事をリンク


こんな日本でよかったね―構造主義的日本論 (文春文庫)こんな日本でよかったね―構造主義的日本論 (文春文庫)
(2009/09/04)
内田 樹

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